2022年度 春季 「高校生グローバルスクール」
- 日 時
- 2023年3月28日(土)〜29日(日)
- 会 場
- 多摩永山情報教育センター
2023年3月18日(土)と3月19日(日)に2023年度春季「高校生グローバルスクール」を実施しました。今年度は、多摩永山情報教育センターで、十分な感染対策をして対面実施しました。
「コミュニケーションを考える–これからの社会に向けて–」をテーマに、三大学それぞれの講師による講義や演習を経て、グループごとに、ディスカッションをして課題の解決方法の探求に取り組みました。
1日目
開会式・オリエンテーション
アイスブレイク
東京農工大学プログラム
ワイヤレス コミュニケーション〜無線通信で開く未来〜
東京農工大学 工学部 知能情報システム工学科
有馬 卓司 准教授
我々の生活に欠かせないものになったスマートフォンを支える電波を用いた通信技術について、電波を用いた次世代通信(b5G = beyond 5G)について、それを利用して、どのようなことが可能になるかを具体的な事例をもとに学びました。また、電波の特徴についてマイコンを用いた実習を通して考察を深めました。
東京外国語大学プログラム
通訳の仕事におけるコミュニケーション
東京外国語大学 世界言語社会教育センター
西畑 香里 講師
通訳の世界について、仕事の内容や種類、働き方、プロフェッショナルとしての心構えなど、さまざまな切り口から学び、通訳の仕事がどういうものかを理解し、通訳の仕事におけるコミュニケーションについて、大切なことは何かについて考察を深めました。
電気通信大学プログラム
きこえない人ときこえる人のコミュニケーション補助技術
電気通信大学 大学院情報理工学研究科
高橋 裕樹 教授
「きこえない人ときこえる人のコミュニケーション補助技術」と題して、特にきこえない人の情報発信の幅を広げる補助技術として「SureTalk」の技術について学習しました。また、「SureTalk」が実現された背景にある技術(深層学習モデルの発展に伴う動画からの人間の骨格情報取得、自然言語処理性能向上など)について学習し、「SureTalk」が普及したら、社会はどうなるか、課題・展望について考察しました。
レクリエーションプログラム
大学生ファシリテーターの進行でゲームを楽しみながら、
親睦を深めました
2日目
グループ別ディスカッション
2日目は、ファシリテーター(3大学の学生・大学院生による学習ナビゲーター)のサポートでグループごとに「世界の中で格差を解消するために」について、ディスカッションをしました。
グループ別プレゼンテーション
ディスカッションした内容をまとめて、プレゼンテーションしました。それぞれのグループで話し合った内容を全員で共有し、他のグループからの質問も交えて、ここでも活発に議論がされました。
東京都/高校1年生 男子
持続可能な開発目標を考える上で、三大学の全く異なった視点の研究を聞き、仲間とたくさんのディスカッションができて、自分の考え方の幅が広がり成長を感じる事ができました。2日間という限られた時間で素晴らしいプレゼンテーションができたのは、将来にとって大きな自信になりました。
長崎県/高校2年生 女子
文系・理系と、様々な分野に関連した方が参加していたので、今までそんなに興味のなかった事も、色々な意見を聞いているうちにもっと知りたいと思うようになり、視野が広がっていきました。発表のときに自分の意見を主張することや、他の人の意見を絡めた考え方ができたのは、自信にも繋がりました。
学生ファシリテーター(東京外国語大学)
世界の事象とかに関心があるという今の気持ちをそのまま持ち続けて、知の探究を怠らずに続けていってほしいと思います。実践的な訓練の機会になると思うのでぜひ参加してほしいなと思います。
学生ファシリテーター(東京農工大学)
普段、関わることのない人と関わることができるグローバルスクールなので、自分の視野を広げることができる場だと思います。三大学の特徴を生かした講義を聴くことができるので、大学で自分がどのようなことを学びたいのかを考えるよい機会になると思います。
学生ファシリテーター(東京農工大学)
高校生グローバルスクールに参加する中で、高校では当たり前だと思っていたことが実は当たり前ではなかったということに気づいてきたりするので、そういう情報を積極的に交換してさらに学びを深める機会にしてもらえたらいいな、と思います。
学生ファシリテーター(電気通信大学)
緊張するとは思いますが、受け身にならずにほかの高校生と積極的に交流することで意見交換や議論をしてほしいと思います。そうすることで、多様な価値観や考え方を吸収して今後の学生生活に活かしていけるのではないかと思います。
※学年は参加当時のものです