東京外国語大学・東京農工大学・電気通信大学による文理協働型グローバル人材育成プログラム

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2018年春季「高校生グローバルスクール」
協働高大接続プログラム

2018年度春季「高校生グローバルスクール」

日 時:
2019/03/23(土)・24(日)
会 場:
電気通信大学・東京外国語大学・東京農工大学
宿泊場所:
大学セミナーハウス

概 要
2019年3月23日(土)・24日(日)に『グローバルな視点で学びを考える』をテーマに2018年度春季「高校生グローバルスクール」を開講しました。 当日は高校生の皆さんと電気通信大学・東京外国語大学・東京農工大学をバスで巡り、SDGsの17の目標から「LIEF BELOW WATER」「LIFE ON LAND」をテーマに、 それぞれの大学で、講義や実習を経て、ディスカッションをして課題解決への道筋の探求に取り組みました。

課題作文
「高校生グローバルスクール」の応募にあたって、下記のいずれかのテーマについて課題作文の提出をお願いしました。
1)海や陸の『豊かさ』をめぐって--海や陸はだれのものだろうか--
2)地球環境に存在する微生物群を理解して利用する
3)新しい技術で環境を測定する

これらのテーマの学習の参考と して以下の資料を用意しました。
[ 資料1 ] [ 資料2 ] [ 資料3 ]

それぞれのテーマに関して、以下のような作文が提出されました。
 [作文1-1]  [作文2-1]  [作文2-2]  [作文3-1]

プログラム
3月23日(土)
9:00  受付開始
9:30  オリエンテーション
    アイスブレーキング
10:45 基調講演「プラスチック汚染とSDGs」
11:30 キャンパス見学(電気通信大学)
12:00 昼食
12:30 電気通信大学のプログラム
     ・講義「環境を測定する」
     ・実習「プログラムを使って計測しよう!」
14:30 移動(電通大 → 東外大)
15:00 東京外国語大学のプログラム
     ・講義「海や陸の『豊かさ』をめぐって:海や陸はだれのものだろうか」
17:30 移動(東外大 → 大学セミナーハウス)
18:30 夕食
19:30 レクリエーション
     ・貿易ゲーム
21:00 解散(宿泊室へ)

3月24日(日)
7:00  朝食
8:00  移動
9:30  東京農工大学のプログラム
     ・講義「地球環境に存在する微生物群を理解して利用する」
11:30 キャンパス見学(農工大)
12:00 昼食
12:30 全体のプログラム
     ・グループ別・ディスカッション
     ・プレゼンテーション準備
15:00 プレゼンテーション
16:30 終了
17:00 解散
※バスで電通大まで移動して解散 


オリエンテーション、アイスブレーキング
アイスブレーキングでは、グループごとに自己紹介をして、それぞれが事前課題で考えてきた内容について紹介しあいました。


基調講演「プラスチック汚染とSDGs」(東京農工大学教授 高田秀重先生)
マイクロプラスチックによる海洋汚染などの具体例をもとに、プラスチック汚染とSDGsの関係について学びました。


講義「環境を計測する」(電気通信大学教授 鈴木勝先生)
実習「プログラムを使って計測しよう!」
海洋酸性化を題材に環境を計測する技術について学んだ後、教育用マイコンボード micro:bit とNDIR方式の二酸化炭素センサーを使って、 空気中の二酸化炭素濃度を計測する実習をして、環境を計測する技術とその利用について学習しました。


講義「海や陸の『豊かさ』をめぐって:海や陸はだれのものだろうか」
(東京外国語大学教授 中山 智香子先生)
身近な事例を題材に、1つの事柄についてもその関係者にはさまざまな立場があり、全体のバランスをとるのが難しいことを学び、持続可能な開発にむけて、より広い視野を持つことの大切さを考えました。


講義「地球環境に存在する微生物群を理解して利用する」
(東京農工大学教授 寺田 昭彦先生)


グループ・ディスカッション
基調講演、3大学のプログラムで学んだことをもとに、それぞれのグループに与えられた課題についてディスカッションをして考えをまとめ、発表の準備をしました。


プレゼンテーション
学修のまとめとして、グループごとに考えたことを発表しました。それぞれの発表に対して、他のグループの参加者から質問があり、活発に議論がなされました。

Webページ
2018年度春季グローバルスクールのWebサイト(参考)

参加者の声

O高等学校2年 Mさん

 私は生物に興味があるので、臨床検査とか放射線系とか医療系の研究にも惹かれています。将来は、企業に入って開発研究をするか、病院で働くか分かりませんが、命を救う仕事に関わりたいと考えています。
  このグローバルスクールに参加して、ここでの勉強は高校の勉強と全然違うと感じました。高校では一方通行でただ授業を聴いているという感じですが、グローバルスクールでは授業を聴き、自分で考えてからグループで意見を出し合います。ディスカッションは盛り上がり圧倒される場面もあり、自分も、もっと積極的に意見を述べられるようになりたいと思いました。そして、文系・理系の垣根を超えた勉強の必要性も感じました。持続可能な社会は、理系の力だけでも、文系の力だけでも作ることができないなと感じました。
 また、グローバルスクールでは、各大学の大学院生とか大学生のお話を聞くことができたのもよかったです。先輩の経験...学部の話とか、勉強の仕方とか、参考になることを聞くことができ励みになりました。

N高等学校2年 Sさん

 文理協働の文と理って一見相反するもののようなのに、何をやるんだろう、面白そうかもしれないと思いました。
 これまであまり経験したことがなかったのですが、グローバルスクールでは、1人で勉強するのではなくて、協働で自分の意見を持ちつつ人と関わって学びを進めました。自分と違う意見をきちんと受け止めて、それに対して、もう少しこうしたらいいのかなと発展させていきます。自分の意見に留まるのではなく、深まっていくのを実感しました。
 今回は、テーマであるSDGsの海と陸の豊かさについて、専門的に詳しく掘り下げて学ぶことができました。海と陸が抱える課題に対して、世界、日本、そして地域でいろいろアプローチがなされていると思います。ならば私の出身地の秋田県にもスポットを当ててみたらどうだろう──と考えるようになりました。新しいアイデアが出そうな気がしてワクワクしています。