2018年春季「高校生グローバルスクール」
- 日 時:
- 2018/03/24(土)・25(日)
- 会 場:
- 電気通信大学・東京外国語大学・東京農工大学
- 宿泊場所:
- 大学セミナーハウス
概 要
2018年3月24日(土)・25日(日)に『グローバルな視点で学びを考える』をテーマに2018年春季「高校生グローバルスクール」を開講しました。当日は高校生の皆さんと電気通信大学・東京外国語大学・東京農工大学をバスで巡り、SDGsの17の目標の1つ「NO POVERTY(貧困をなくそう)」をテーマに、それぞれの大学で、講義や演習を経て、ディスカッションをして課題解決への道筋の探求に取り組みました。
課題作文
「高校生グローバルスクール」の応募にあたって、下記のいずれかのテーマについて課題作文の提出をお願いしました。
1) 都市化と貧困 なぜスラムは拡大するのか
2) 貧困、飢餓、農業開発 -農業生産を増加させるには何が必要か-
3) 情報通信技術(ICT)と貧困問題 -ICTは貧困を解決できるか-
これらのテーマの学習の参考と
して以下の資料を用意しました。
[ 資料1 ]
[ 資料2 ]
[ 資料3 ]
プログラム
3月24日(土)
9:00 受付開始
9:30 オリエンテーション
10:00 貧困についての講義
11:00 電気通信大学のプログラム1
・講義
・演習
12:00 昼食、キャンパスツアー(電通大)
13:00 電気通信大学のプログラム2
・ディスカッション
14:30 移動(電通大 → 東外大)
15:00 東京外国語大学のプログラム
・講義
・ケーススタディ
・キャンパスツアー(東外大)
17:30 移動(東外大 → 大学セミナーハウス)
18:30 夕食
19:30 ナイトセッション
・大学生によるプログラム
21:00 解散(宿泊室へ)
3月25日(日)
7:00 朝食
8:00 移動
9:30 東京農工大学のプログラム1
・講義
・ディスカッション
11:00 東京農工大学のプログラム2
・講義
・キャンパスツアー(農工大)
12:00 昼食
13:00 全体のプログラム
・ディスカッション
・プレゼンテーション準備
・プレゼンテーション
15:00 プレゼンテーション
16:30 終了、解散
※希望者はバスで電通大まで移動して解散
「貧困」についての講義(東京外国語大学講師 日下部尚徳先生)
「情報教育」についての講義(電気通信大学准教授 中山泰一先生)
プログラミング学習の体験
ケーススタディ(東京外国語大学の学生ファシリテーターの皆さん)
比較考察(東京外国語大学特任助教 柏崎正憲先生)
食糧問題に関する講義(東京農工大学教授 千歳篤先生)
全体のディスカッション
プレゼンテーション
Webページ
2017年度春季グローバルスクールのWebサイト(参考)
参加者の声
S高等学校2年 Iさん
中3の夏、父の仕事の関係でミャンマーの最貧の農村に行き、カルチャーショックを受けました。貧しくても村の人たちは優しくて幸せそうでした。でも民主化が進むなか「人間らしく生きたい」という言葉を聞いて、僕は人間らしい生活が保障されていないのかなと思ったのです。スクールに参加したのは、ミャンマーで実際に目にした貧困の問題や持続可能な社会というテーマには強い関心を持っているから。また文系理系を問わず、さまざまな意見を出し合って問題の解決方法を考えようという人たちが集まる所に魅かれました。 貧困問題について東京外国語大学の(日下部)先生が魅力的にわかりやすく講義されていたのを聴き、僕の考え方は一面的だし、もっと違う面からアプローチができるはずだと気づくことができました。 グループディスカッションでは、参加者それぞれ面白い経験と面白い知識があって、思いもしないような意見が次から次へと出てきました。貧困に対してこんな見方もできるのか、何かの問題に向き合った時に自分と180度違う方向から攻める人がいるんだという驚きがありました。 参加する前は、なぜ、こ3つの大学が連携するのか不思議に思いましたが、実際行ってみると印象が違いました。農工大といっても農業を閉じこめていない。今回、大学の本質、幅の広さを見ることができて良かったです。3大学が連携することで、各大学の学生が3校の授業を受けられるなんてとても魅力的だと思います。
K高等学校1年 Sさん
僕の通っている学校は「(時代を担うグローバル人材育成に向けた取り組みを推進する)東京グローバル10」に指定されていて、国際交流を頻繁にやっています。修学旅行で台湾に行って現地の学生と交流もしました。理系に進むと英語とか手薄になる気がしていたけれど、理系でもグローバルを目指す時代かなと実感するようになりました。電通大ではマイクロビットでのプログラム作成を初めて体験できました。まだ簡単な部分しかやってないけど、これを使えば、貧困層とかの子どもたちがプラグラミングを学習するのに活かせそうだぞとぴんと来ました。スクールでは志を持った仲間たちと出会って専門的な話をできることが楽しかったです。
Y高等学校1年 Oさん
高校の授業で、世界史の先生がいろいろ話をしてくださったことがきっかけで、将来は言語とか文化を学びたいです。なかでもイスラム教とか中東、西アジアとかの文化を知りたい。 私の高校ではちょうどSDGs(持続可能な開発目標)について学んだので、今回のスクールのテーマを見て参加を決めました。スクールに来てみて、まず全国各地から高校生が集まっていることに素直にびっくりしたし、嬉しかったです。 全体的には、ディスカッションがバンバン入ってくると思いきや、意外と講義が多かったので、新しい知識をたっぷり身に付けることができました。 グループに付いていただいた大学生のファシリテーターの方は、高校生の時にこのようなスクールに参加されたと聞き、大学生になったらこういう風に関われるのもいいなと思いました。そのためには自分の意見を一方的に言うだけではなくて、高校生の話をよく聞いてさらに引き出していく力が必要だと思います。その力をどうしたら磨けるのか、まだわからないので、これからのテーマの一つにしていきたいと思います。